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2016.04.19

「スポットライト 世紀のスクープ」

今年のアカデミー賞の作品賞、脚本賞を受賞した作品。
カトリック教会が長年隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴き出し、ピュリツァー賞に輝いた調査報道チームを巡る感動の実話を基に、巨大な権力に立ち向かっていった新聞記者たちのジャーナリズム魂と不屈の執念を描いた実録サスペンス。

2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載した。社会で大きな権力を握る人物たちを失脚へと追い込むことになる、記者生命をかけた戦いに挑む人々の姿を、緊迫感たっぷりに描き出した。

事実をベースにした脚本が、淡々と物語を進めて行くところに好感がもてる。
ただ、日本ではキリスト教教会、カトリック教会が大きな力を持っているというのが、解り難いかもしれないと感じた。

第一報が出た後の編集部への読者の反応がラストシーンになるのだが、うまい演出だなっと思われた。

良作です。



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監督: トム・マッカーシー
製作: マイケル・シュガー、 スティーブ・ゴリン、 ニコール・ロックリン、 ブライ・パゴン・ファウスト
製作総指揮: ジェフ・スコール、 ジョナサン・キング、 ピエール・オミダイア、 マイケル・ベダーマン、 バード・ドロス、 トム・オーテンバーグ、 ピーター・ローソン、 ザビエル・マーチャンド
脚本: ジョシュ・シンガー、 トム・マッカーシー
撮影: マサノブ・タカヤナギ
美術: スティーブン・H・カーター
衣装: ウェンディ・チャック
編集: トム・マカードル
音楽: ハワード・ショア
キャスト: マーク・ラファロ、 マイケル・キートン、 レイチェル・マクアダムス、 リーブ・シュレイバー、 ジョン・スラッテリー、 ブライアン・ダーシー・ジェームズ、 スタンリー・トゥッチ、 ビリー・クラダップ、 ジェイミー・シェリダン

DATE:2016/04/19 イオンシネマ板橋
評価:★★★☆

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2016.04.11

「ルーム」

今年のアカデミー賞の主演女優賞を受賞した作品。
是非見たかったので、上映館を探したところ、近場のイオンシネマでは予定がなかったので、イオンシネマ板橋へ初見参。(まあ、MOVIXとはTOHO系ではもちょっと近いところもあったのだけど・・・)

アイルランド出身の作家エマ・ドナヒューのベストセラー小説「部屋」を映画化。
7年前から施錠された部屋に監禁されているジョイと、彼女がそこで出産し、外の世界を知らずに育った5歳の息子ジャック。部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため、自らの奪われた人生を取り戻すため、ジョイは全てをかけて脱出するが……。

前半は脱出するまでのルーム内での生活や、息子の育て方、監禁者との関係などを描いていて、後半、脱出を決意し息子のジャックに望みをかけて実行する。
ここで、外の世界を知らないジャックがうまくやれるかというところで、ちょっとハラハラするのだが、そこをなんとか乗り越えて親子とも脱出に成功してメデタシ目出度しという訳にはいかないところが、この作品のキモ。

外の世界を知らないジャックが、外の世界に適応出来ていくのか・・・というのが、見る方の注目点になるかと思いきや、子供の適応力は高い・・・・一方で母親のジョイは7年前の拉致された時点からの自らに起こったことに対し消化できない心の病を抱えてしまう。
でも、子供の存在は大きいのだなぁ・・・最後はジャックのもう一回「部屋」に行きたいという言葉と、「部屋」にバイバイというシーンでこの話は救われるのだろうなぁ・・・っと感じさせるところがうまい!! 

良作です。



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監督: レニー・アブラハムソン
製作: エド・ギニー、 デビッド・グロス
製作総指揮: アンドリュー・ロウ、 エマ・ドナヒュー、 ジェシー・シャピラ、 ジェフ・アーカス、 デビッド・コッシ、 ローズ・ガーネット、 テッサ・ロス
原作: エマ・ドナヒュー
脚本: エマ・ドナヒュー
撮影: ダニー・コーエン
美術: イーサン・トーマン
衣装: リー・カールソン
編集: ネイサン・ヌーゲント
音楽: スティーブン・レニックス
キャスト: ブリー・ラーソン、 ジェイコブ・トレンブレイ、 ジョアン・アレン、 ショーン・ブリジャース、 ウィリアム・H・メイシー、 トム・マッカムス

DATE:2016/04/11 イオンシネマ板橋
評価:★★★☆

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2016.04.06

「グランドフィナーレ」

久々に試写会に当たったので、観賞した次第。
おそらく自らでは観賞しなかったかも・・・

アルプスの高級ホテルを舞台に、老境のイギリス人作曲家の再生を描いたドラマ。80歳を迎え、未来への希望もなく表舞台から退いた作曲家で指揮者のフレッドは、親友の映画監督ミックとアルプスの高級リゾートホテルにやってくる。そこで穏やかな日々を送っていたある日、エリザベス女王の使者という男が現れ、フレッドの代表作を女王のために披露してほしいと持ちかける。個人的なある理由から、その依頼を断ったフレッドだったが、ホテルに滞在する様々な人との出会いを通し、気持ちに変化が訪れる。

舞台はスイスの高級リゾートホテルという設定なのだけど、スパがあったり、医師・看護師が常駐し健康診断を常時行っていたり、なんか不思議な感じ・・・
日本だと温泉湯治場現代版みたいな・・・・・

映像は美しく出来ているが、随所に不思議なショットが挿入され、見ている側のイメージを膨らませている。

ラストはある理由で親友ミックの選んだ結末に衝撃を受けたフレッドは、最後のステージに立つという結論を出すのだが、この最後のステージがまた全体を盛り上げる形になっていて、効果的なエンディングだった。




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監督: パオロ・ソレンティーノ
製作: カルロッタ・カロリ、 フランチェスカ・シーマ、 ニコラ・ジュリアーノ
共同製作: ファビオ・コンベルシ
脚本: パオロ・ソレンティーノ
原作: パオロ・ソレンティーノ
撮影: ルカ・ビガッツィ
美術: ルカ・ビガッツィ
衣装: カルロ・ポッジョーリ
編集: クリスティアーノ・トラバリョーリ
音楽: デビッド・ラング
キャスト: マイケル・ケイン、 ハーベイ・カイテル、 レイチェル・ワイズ、 ポール・ダノ、 ジェーン・フォンダ、 スミ・ジョー、 パロマ・フェイス、 ビクトリア・ムローバ

DATE:2016/04/05 よみうりホール(試写会)
評価:★★★

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